今回はエニアグラムのタイプ4の特徴を詳しく説明していきます!
エニアグラムは人間の性格を9つのタイプに分類した性格分析で、生年月日をベースにした占いや統計学のようにあなたはこういう人間!と決められているものではなく、自分自身で「5番かな?9番ぽさもあるな」というように探究していくプロセスが特徴です。
エニアグラムを理解すると
・他者との違いを受け入れやすくなり人間関係が良好になる
・他人にイライラする機会が減る
・自己理解につながり、自分で自分のメンタルの調子をコントロールしやすくなる
・恋人探しや結婚相手探しなどにも参考になる
・マネジメントや採用などに活かせる
などメリットが沢山ありますので、是非学んでみてください♪
過去に書いたエニアグラムの全体像の記事はこちら
エニアグラムの診断をしたことが無いという方は、ネットで「エニアグラム 診断」と検索すると診断テストでてきますのでやってみてください。10分もかからずに終わります。
一つだけサイトのURL貼っておきます。
エニアグラム簡易診断(外部サイト)
過去にエニアグラムタイプ1~タイプ3までの特徴も書いてますので、診断結果で1~3の可能性がありそうな方はこちらも是非読んでみてください。
エニアグラム・タイプ1の特徴
エニアグラム・タイプ2の特徴
エニアグラム・タイプ3の特徴
動画で学びたい方はこちら
目次
エニアグラムタイプ4の特徴
エニアグラムのタイプ4は
個性を求める人
と言われています。
■特徴
繊細で感性が豊かなタイプです。
芸術、美術、音楽、ファッションなどが好きな人が多く、他の人から見ると個性的であったり、優雅さを感じたり、神秘性を感じたりします。
「自分が特別な人間でありたい。」という欲求が強い、というより「自分は特別な人間である」という自負を持っているため平凡さを嫌い独自の世界観を大切にします。その世界観を身近な空間でも表現したいとなるので、部屋などに特徴が現れやすいですね。
「独特だな〜」
「ロマンチストだね〜」
「個性的だな〜」
「美意識高いよね」
と良く言われる人はタイプ4の可能性が高いですし、周りであなたがそう感じる人がいればその人もタイプ4の可能性があります。
タイプ4は経験上、「タイプ4だね」などカテゴリー分けされるのが嫌いな人が多いです。
人は一人一人違う存在というのを頭で理解してる人は多いと思うのですが、タイプ4は本質的にそれを持っているので「あなたは4番ね」みたいな感じでカテゴライズされるのが嫌という人は多いです。
あと、タイプ4が一番人によって性格が変わる印象です。他のタイプの人はやっぱそのタイプの人たち同士思考が似ているな〜と思うこと多いのですが、タイプ4は個性を求める人と言われてるだけあって同じタイプ4でも全然違います。
あ、「表現が綺麗だな~」と思うことも多いですね。
下記に多い職業と有名人などを記載しますが、あくまで私の主観ですのでご了承ください。
■多い職業
・美容師
・歌手
・俳優、女優
・アパレル系
・伝統文化
やはり美や芸術系が多いです。あと感受性の豊かさを表現できるので歌手や俳優とかにも向いてますね。ただ、他の業種などは向いてないのか?と言われると全くそんなことはなく、「自分なりのこだわり」を持つのが好きなタイプなので、どんな業界や業種でも、自分なりのこだわりややりがいを見つけられるのが素敵なところです。
イメージでいうと、工場でネジを作ってる人が、他の人が仮に「毎日ネジ作ってても楽しくないな〜」と思ってしまっていたとしても、タイプ4の人は「このネジが車になったりとか回り回って世界中の人たちの笑顔を作ってるんだよな」というところを想像できる感性を持っています。なんかこんな歌詞ミスチルにありましたね(共感する人いるかなw)
ルーティン業務をひたすらやるよりも、個性が尊重される職場が向いてるでしょうね。
■アニメやドラマなどのキャラや有名人
・マイケル・ジャクソン
・ジョニーデップ
・堂本剛
・GACKT
・山田孝之
・又吉直樹
あたりですかね。売れるため、お金のため、というよりも自分を表現する、自分のこだわりや哲学を追求する、という感じが強い方が多いです。確かジョニーデップさんは自分の好きな映画?というか自分が演じたいと思った作品にしか出ないなどの拘りがあったと思いますが正にタイプ4ぽいですよね♪
■エニアグラムタイプ4の囚われと輝き
それぞれのタイプには【囚われ】があり、これは自分の中にある根深い感情のパターンです。
タイプ4の囚われは
妬み(ねたみ)
他の人たちは安定していて、幸福であるのに対し自分はそうでないと感じやすいです。感受性の豊かさ故に悲劇のストーリーの主人公に自分をしてしまいがちで、それで疎外感を感じて孤立していってしまう。というのが囚われです。
想像力が豊かなので、悪い方に想像してしまうとそれに歯止めが効かなくなってしまうといったイメージですね。人よりも想像できる領域が広いので悪い方になれば他のタイプよりも気づつきますし、良い方向にいけば他のタイプの人よりも器が大きく寛容的になります。
それに対し輝きは
美と創造
自分の感受性の豊かさからくるインスピレーションを美や芸術などを通し表現していきます。囚われの状態は自分の感性と現実世界との違いを嘆いたり否定したり何かに溺れたりしますが、輝きを発揮してると現実世界や他者の個性を受け入れた上で、その中で自分の表現することを創造していきます。
イメージでいうなら、タイプ4がコーヒーで他のタイプが牛乳だとして、牛乳なんて最悪じゃ。。と否定や、みんな牛乳の方が好きなんだろと嘆いているのが囚われの状態で、「あれ、混ざれば美味しくなりそうじゃね?」と混ざってカフェオレという新境地の中で相手も自分も自己表現してる状態を作り出せるイメージです。
分かりづらいかなw
他で例えると、三味線が好きでひたすら三味線を若者に伝えようとしてたけど流行らなくて、囚われ状態の人は「なんで三味線の良さが分からない」となったり、「俺だけこの良さを分かってれば良いんだ」となるのが、「ちょっと今風にアレンジして若者受けしやすい感じにしてみよう」と新しく創造していけるのが輝きを発揮してる。というイメージです。
■エニアグラムの3つのグループ
エニアグラムには全9タイプを大きく3つのグループに分けて
①本能タイプ・・タイプ8・9・1
②フィーリングタイプ・・タイプ2・3・4
③思考タイプ・・タイプ5・6・7
タイプ4はフィーリングタイプで、イメージのタイプとも言われていてイメージや感覚で人や物事を捉える傾向があり、自分はこうというイメージを持っていて人からもそのイメージ通りに見られたいという気持ちが強いので、自分を演出するという面ももっています。
避けたいと思っている感情は「恥」で、自分が価値ある存在で在りたいという動機が強いのもフィーリングタイプの特徴です。
更に細かく分類すると他にも分け方があり、一つだけ記載しておきます。
■【問題が生じた時の態度】で分類するエニアグラムのグループ
合理的・・1・3・5
楽観的・・2・7・9
反応的・・4・6・8
タイプ4は反応的タイプです。
「大丈夫でしょう!」「なんとかなる!」と考える傾向にあるのが楽観タイプで、「大変だ!なんでみんなはこの問題のヤバさに気づかない!?」と感情的なり深刻に考える傾向にあるのが反応タイプで、「こうなってしまったのは仕方ないから、解決策を考えよう」と合理的に考える傾向にあるのが合理タイプです。
経験上、タイプ4の人は他の反応タイプよりも、反応が単に怒りとか悲しみとかだけ出して終わることが少なくじゃあこうしていこうという方に気持ちが向く傾向にあると感じています。
主観も入りますが、この後に説明するウイングというサブタイプをどのタイプも必ず持つのですが、タイプ4は両サイドのタイプ3、タイプ5が共に合理的タイプで、どっちのウイングをもつにせよ合理の面も混じってるので反応した後で合理の面も顔を出しているのかなと思います。
エニアグラムタイプ4のウイング
エニアグラムには【4ウイング3】や【4ウイング5】のように隣にあるどちらかのタイプをウイングといってサブタイプとして持つことになります。純粋なタイプということは基本的に無いので、必ず隣のどちらかの番号を持ちます。
つまりタイプ4でも、3と5どちらのサブタイプを持つかによって性質に違いが出ます。
タイプ4のウイングとその特徴をお伝えします。
■エニアグラム・タイプ4ウイング3・・貴族
貴族ってすごい表現ですよね笑
美意識や創造性に、向上心や目標達成意識も加わるので多少野心的な面が出てきます。
競争心もあり、周囲にどう評価されているのか?をもう一つのサブタイプを持つタイプ4の人よりも気にします。自意識が強いので、良くも悪くもナルシスト的な要素を持ちます。
恐らくですがGACKTさんとかはこのタイプだと思いますね。
■エニアグラム・タイプ4ウイング5・・ボヘミアン
ボヘミアンとは世間の習慣など無視して放浪的な生活をする人のことを指します。
3をサブタイプに持つ人よりも独創的で、他者の目や評価をあまり気にしません。人よりも自分自身のために創造し、自分の中での発見や新たな創造を楽しみます。
ウイング3の人は社交性を持ちますが、ウイング5の人は内向的で、他の人からすると浮世離れしてるような印象を抱かれます。
エニアグラム・タイプ4のステート
エニアグラムの各タイプにはそれぞれステートと言われるものがあり、これは心の成長段階を示したもので、1に近づけば近づくほど健全性が高く、9に近づくほど不健全になるというものです。
※エニアグラムのタイプも1〜9で、ステートも1〜9まであるので番号がタイプの事なのかステートの事なのか混在しないようご注意ください。
1〜9まで一つずつ書いていくとかなり長くなってしまうので、
1〜3・・健全
4〜6・・通常
7〜9・・不健全
というくくりでお伝えします。
■健全(ステート1〜3)
自分の感受性からくる想像と事実を分けられるので、感受性の豊かさはありつつも過度な一喜一憂はなくなり安定感がある。
状態が悪いタイプ4は人に自分の感情などを分かち合っても意味がないと感じたり、どうせ言っても分かってもらえないだろうという諦めがあるが、健全なレベルのタイプ4は人と分かち合うことができ、現実世界の中でしっかりと自分の自己表現ができる。
■通常(4〜6)
6に下がるにつれて周囲との違いに悩み絶望し、4に上がるにつれて自己表現ができるようになる。自己表現をするがそれを受け入れてくれる人にだけ受け入れてもらえば良いというスタンスで、それは悪いことではないが相互に理解していこうという姿勢はまだ低い状態。
■不健全(7〜9)
自分のことを理解しようとしない人は大体敵とみなす。感受性が悪い方にいきすぎて精神のコントロールがつかなくなってしまっている状態。その怒りや不安や不満などを吐き出すこともないので抑鬱状態や無気力状態になりやすい。
エニアグラムタイプ4の成長の方向
各タイプには成長するためのポイントがありますので、タイプ3の成長ポイントをお伝えします。
①タイプ1を目指す
心の余裕がある時はタイプ1のプラス面がでると言われていて、空想的に自分の世界観に酔いしれるのではなく、自分の空想と現実とを分けて考えた上で行動に移していくことができます。
空想している世界に逃避することなく、現実と向き合っていく中で、この世界に生きる自分としての確固たるアイデンティティを形成していきます。
②空想と事実を分ける
想像力が豊かが故に、色々な想像をしてしまいそれが悪い方に進むと自暴自棄のようになり、周りとの距離をとります。悪い方に進むとタイプ2のマイナス面がでると言われ、それは周りに恩着せがましくなったり、自分の重要性をさりげなくアピールしたり、自分に対する依存を作ろうとしたりもします。
そうならないために、空想と事実を分けることを意識して過ごすことがオススメです。
例えば上司に挨拶したけど無視された時などに「あの人は絶対に自分のことを拒絶している」などの想像をしたとしますが、それは想像でしか無く単に気づいてなかっただけや、考え事をしていた、の可能性もあります。「上司に挨拶したけど返ってこなかった」これだけが事実であり、「嫌われてる」などは想像でしか無い。このように普段から想像と事実を分けることが大事です。
まとめ
以上がエニアグラムタイプ4の特徴でした!
タイプ4の人は感受性が豊かで、人は一人一人違うというのを本能で理解しているのでステートが上がると誰よりも良き理解者になれる資質があります。
表現力に優れているので、相手自身が気づいていない魅力や根っこにある想いなどを上手く表現してあげられるかもしれませんね。
例えば、新幹線の清掃員の人が自分の仕事を「ただ掃除をする雑用的な仕事」としか思えていないところに「面白い映画には必ず名脇役がいる。これから新幹線で旅行や仕事に行く人が主役だとしたら、その空間を最高に美しくする名脇役が清掃員という仕事ですね」と表現されたらよりやりがいを持てるようになったりするでしょうが、そういう表現をできる可能性が高いのがタイプ4ですね♪
エニアグラムは、それぞれのタイプの輝きが違うからこそ良いんです。
タイプ1がいるから世界が善になっていき
タイプ2がいるから世界が愛に溢れていき
タイプ3がいるから世界がより価値あるものになっていき
タイプ4がいるから世界がより美しくなっていく
その輝きを発揮していくためには、各タイプの人のステートが上がっていくことが大事で、ステートが上がっていくためにはお互いが理解しあう姿勢を持ち、違いを違いとして受け入れていこうとすることが大事なんです。
だからこそ、エニアグラムを相手を偏った目で見たりカテゴライズするために使うのではなく、相手を理解するために使ってください。
少しでも自己理解の役に立っていれば幸いです。記事を読んで頂きありがとうございました。