「エニアグラムの診断テストをしたらタイプ5の可能性があるので特徴を詳しく知りたい。」
「エニアグラムタイプ5の人が身近にいるので特徴を理解して関係をより深めたい。」
という方に向けて
エニアグラムタイプ5の特徴
をお伝えします。
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目次
エニアグラムタイプ5の特徴
エニアグラムのタイプ5の人は
調べる人
と言われています。
哲学者のような気質を持つ典型的な思考型で、興味を持った分野を集中的に観察して知識や技術を習得していきます。良い意味でオタク気質です。誰でも興味持ったことに熱中したり調べたりはありますがタイプ5の人はその度合いが非常に高いと言えます。
人との関係性を積極的に築いていったり、会社組織などグループの中に自ら関わっていく事は少なく、少し距離を置いたところから分析する事を好みます。ただ、だからと言って他者を批判したりなども好まず必要に応じて適切な助言をしたりします。他者からは「何を考えているか分からない人」や「人と話すのが好きではない人」という印象を抱かれやすいですが、人と接する事が嫌いという訳ではなく一人で考える時間が好きという事です。意外とユーモアのセンスがありシュールな笑いで人を和ませる事もあります。
ある特定の分野に対してプロフェッショナルになるので、専門家として顧客や周囲の人から信頼されることが多いです。
タイプ5に多い職業
・哲学者
・漫画家
・研究者
・職人
・エンジニア
・士業(弁護士や税理士など)
などが多いです。ただ、その人が興味を持てばどんな分野でも探究していけるので記載した職業や業界以外でも活躍しているタイプ5の人は大勢います。記載した職業は専門性が必要になるのでタイプ5の人が適任というイメージです。
アニメやドラマなどでタイプ5のキャラや有名人
あくまで個人的な観察結果ですが
・ジョゼップ・グアルディオラ(サッカーの監督)
・落合博満(野球の監督、解説者)
・手塚治虫(漫画家)
・板尾創路(お笑い芸人)
・博多大吉(お笑い芸人)
・さかなクン(研究者、タレント)
・デスノートのL
・ワンピースのニコ・ロビン
などです。
すいませんもう少し研究者などの例を出せると良かったのですが私がスポーツとお笑い好きなのでその界隈の有名人メインになってしまいました笑
スポーツ選手(今は監督の人)を例に挙げましたが、個人的な感覚としてはスポーツはあまり好きではない人の方が多かったです。もちろん好きな人も沢山いるでしょうが割合としては少ない方かなと思います。スポーツの中なら戦術などが複雑なスポーツの方が性格的には合うでしょうね。
あと、人の輪の中に入ったりするのがあまり好きではないのに監督とかするの?と思われた方もいるかもしれませんが、ステートという精神段階が上がっていくとタイプ8のプラス面が出ると言われているので親分肌のような面も出てきます。それは後ほどのエニアグラムタイプ5のステートという章で説明します。
エニアグラムタイプ5の輝きと囚われ
それぞれのタイプには【囚われ】があり、これは自分の中にある根深い感情のパターンです。
輝きは【知】
これはここまでに記載した通りです。
それに対しタイプ5の囚われは
ためこみ
です。
深層心理で「自分は無力である」と感じているため、必要な資源をためこもうとします。
物欲などは他のタイプに比べてもかなり低い方なのですが、時間やエネルギーなどの資源に対しては貪欲で積極的に使おうとはしません。
精神状態が良くないとお金を必要以上に節約したり、せっかく知識があるのに人に積極的に提供しなかったり、人のために時間を使わなかったりなどの傾向が見られ、精神状態が良いと資源をためこみ過ぎることなく適宜人のためや社会のために使っていきます。
【体験談】私の身近にいたエニアグラムタイプ5の人
①Kさん
Kさんは私が元々役員をしていた不動産会社で一緒に役員をしていた人なのですが、私が今まで会った人の中でもずば抜けて不動産オタクな方で、普通のマンションや戸建ての売買に飽き足らず最終的に誰も買い手がいなくて困っているような田舎の不動産などを買い取って有効活用する会社を立ち上げました。本人曰く物件に対して愛情が凄い湧くみたいなんですよね笑
どんどん人とコミュニケーションを取って営業をしていくようなタイプでは無いのですが、「不動産で困ったらKさんに聞こう」という人が多く常にお客様が絶えない状況です。
「なんでそんなに興味関心が湧くのだろう?」というレベルの不動産に関しての探究心や、人と積極的に関わるわけではないけどたまにふとシュールな笑いを取ってくるあたりがエニアグラムタイプ5だな~と良く感じていました。
②Tくん
Tくんは私がマネージャーをしていた時のチームメンバーで、やはり一人の時間を好み何かを分析したり研究するのが好きなタイプでした。元々は飲食店の店長をしていて社員やバイト想いだったりなどタイプ8のプラス面も見えていたのでステートは結構高かったなと思いますね。
不動産会社では営業も2年ほどやりましたが、Kさんのように不動産に興味を持てれば営業でも楽しくできた可能性ありますが不動産には興味がそこまで湧かなかったので、今は財務などのポジションをメインにしていてそっちの方がやはり居心地良いようです。
エニアグラムの3つのグループ
エニアグラムには全9タイプを大きく3つのグループに分けて
①本能タイプ・・タイプ8・9・1
②フィーリングタイプ・・タイプ2・3・4
③思考タイプ・・タイプ5・6・7
タイプ5は思考タイプで、思考タイプの人は頭にエネルギーが集中しているので常に多くを考えています。「不安を消したい」という思いが強いので、未来起きそうなリスクを予測し今どうすれば良いかを考え、タイプ5の人はリスクを無くすために独自のヴィジョンや方法を考え着々と行動します。
本能タイプやフィーリングタイプは直感や感覚などを大切にし、思考タイプもそれらはありますが【安定】がより大切な感情です。
更に細かく分類すると他にも分け方があり、一つだけ記載しておきます。
■【問題が生じた時の態度】で分類するグループ
合理的・・1・3・5
楽観的・・2・7・9
反応的・・4・6・8
タイプ5は合理タイプです。「大丈夫でしょう!」「なんとかなる!」と考える傾向にあるのが楽観タイプで、「大変だ!なんでみんなはこの問題のヤバさに気づかない!?」と感情的なり深刻に考える傾向にあるのが反応タイプで、「こうなってしまったのは仕方ないから、解決策を考えよう」と合理的に考える傾向にあるのが特徴です。冷静なタイプなので「冷たい人だな」とか「人を見下している」と思われてしまう事もありますが、本人に悪意はなくただ早く解決したいだけです。
エニアグラムタイプ5のウイング
エニアグラムには【5ウイング4】や【5ウイング6】のように隣にあるどちらかのタイプをウイングといってサブタイプとして持つことになります。純粋なタイプということは基本的に無いので、必ず隣のどちらかの番号を持ちます。
つまりタイプ5でも、4と6どちらのサブタイプを持つかによって性質に違いが出ます。
タイプ5のウイングとその特徴をお伝えします。
■5ウイング4・・因習を打破する人
タイプ4は美のタイプであるため、このウイングを持つタイプ5はより創造的で独創的であり、感情的でもあります。もう一つのサブタイプの人よりも一人でいる事を好み、他者があまり興味関心のないニッチな分野に惹かれることが多いので革新的な発見などをする可能性もあります。
■5ウイング6・・問題を解決する人
4をサブタイプに持つ人よりも現実社会と関わり議論なども好みます。実質的な問題を解決するのに自分の知識を役立てようとし、精神状態が高いほどより協力的で知性的で成果をもたらします。逆に精神状態が低いと防衛的な意見が強くなり自分と意見が異なる人を敵対視する傾向もあります。
エニアグラムタイプ5のステート
エニアグラムの各タイプにはそれぞれステートと言われるものがあり、これは心の成長段階を9段階で示したもので、1に近づけば近づくほど健全性が高く、9に近づくほど不健全になるというものです。
※エニアグラムのタイプも1~9で、ステートも1~9まであるので番号がタイプの事なのかステートの事なのか混在しないようご注意ください。
1~9まで一つずつ書いていくとかなり長くなってしまうので、
1~3・・健全
4~6・・通常
7~9・・不健全
というくくりでお伝えします。
■健全(ステート1~3)
自分の無力さを消したい、不安を無くしたい、というマイナスを無くすためだけに知識を使うのではなく、周囲を含めた未来を良くするために知識を使うようになります。
元々の気質で持っている洞察力に思いやりが加わることによってより強いエネルギーとなり自分と周囲の双方の状態を良くしていける。
■通常(4~6)
まだ自分は無力なのではないかと恐れる気持ちが多く、時間やエネルギーを他人に使う事を好まない。ステートが6に近くにつれその恐れや不安が大きくなり頭が一杯になったり挑発的になったりするが、ステートが4に近くに連れてその気持ちは減っていき純粋に知を求めるようになっていく。
■不健全(7~9)
自分を無力と感じる不安が大きく、世界に不要な存在と考えドンドン孤立していく。食べる寝るなどでは満たされるがそれ以外で満たされることは減り、他の人からの助けなども受け入れることができない。
エニアグラムタイプ5の成長の方向
各タイプには成長するためのポイントがありますので、タイプ5の成長ポイントをお伝えします。
①タイプ8を目指す
タイプ5は成長するとタイプ8のプラス面が出てきます。
タイプ8は親分肌で挑戦するエネルギーに溢れ、意思を貫く力や自信に溢れています。ただ、あくまでタイプ8のプラス面(意思力や自信)を意識することが大切です。なぜならタイプ8はマイナス状態だと人と敵対したりグループから距離を取ったりするので、そこが似てしまうとタイプ5の人はより孤立してしまう可能性もあるからです。
元々は「自分は無力だ」が深層心理にあったのが徐々に自信をつけ、大きな挑戦を引き受ける力があると自分を信じられるようになりリーダーを引き受けるようになります。なので有名人で例に挙げたようにスポーツなどの監督にも多かった訳です。
②自分の思考を俯瞰する
一歩引いて観察する事が基本的なスタンスですが、それにより自分の考えを絶対と考えてしまうようにもなり考えが偏りがちにもなるので、自分の考えを俯瞰してみれるようになると更に成長していきます。
③人とコミュニケーションを取る
②で挙げた自分の思考を俯瞰するは、俯瞰すると言ってもあくまで自分の思考の範囲内でになるので視点が狭くなってしまいがちですが、他のタイプの人と話すことにより全く別の視点で物事を見れたりするようになるので、人とコミュニケーションを取る事も大事です。
その際に違う考えでも否定することなく「そういう視点もあるんだな~」と理解する努力をしましょう。
④運動をする
タイプ5の人は頭を使い過ぎているのに対し体を使う人は少ないので、バランスを取るために運動を心がけた方がいいです。頭は意識しなくても勝手に使い続けますが、運動は意識しないとしない人が多いからと言えますね。
運動することによってリフレッシュしてより頭が使えるようになったり、活力が湧くホルモンが分泌されて活動的になったり、深層心理にある不安解消に役立ったりなど良い事づくめです。仮に運動習慣まではいかなくても気分転換に散歩するなどリフレッシュ的な行動を日常に取り入れるのがオススメです。
まとめ
以上がエニアグラムタイプ5の人の特徴でした!
他の人にはない探究心が最大の魅力ですね。
地動説の発見のように歴史を大きく動かすような研究をしてきた人はタイプ5の方が多かったのではないかと思います。
儲けるためとか、他者に認められるためとかではなく、純粋に調べることや観察する事が好きというのは本当に大きな才能です。孤立しやすいタイプでもあるので、他のタイプの方達が十分に理解して関わる事も大切ですね♪
今回の内容が少しでもお役に立っていれば幸いです。記事を読んで頂きありがとうございました。
私は元々不動産会社の役員を6年ほどしていて、そこで採用や社員教育などにエニアグラムを活用していたのでお陰様でエニアグラムをかなり詳しくなりました。その中でエニアグラムタイプ5の人も沢山見てきましたのでその経験からタイプ5の方の特徴をお伝えいたします♪