私は自己肯定感が低い。。
または、
低いかもしれない。。
と感じてる方
その原因が分からないとモヤモヤしますよね。自己肯定感の話に限らず、人は原因が分からないと不安になりやすいものです。今回はそんな方のために
・自己肯定感が低い自分になった原因4選
・自己肯定感は高めるべきか?
・自己肯定感を高めるには?
という内容をお伝えしていきます。
目次
自己肯定感とは?
要は、
・仕事ができる
・年収が高い
・ルックスが良い
・高級マンションに住んでいる
・学歴が良い
など条件付きなのは【自信】であり自己肯定感ではありません。
これらは他人と比較をした上での自分の価値であり、自己肯定感はそうした他人との比較を必要としません。
私自身もそうでしたが、自信はあるけど自己肯定感は低いという方も非常に多いです。「私もそうかも。。」と感じた方はこちらの記事もご覧ください。
自己肯定感の低い状態とは、心の根っこで
ありのままの自分には価値がない
ありのままの自分は不十分な存在だ
と感じている状態です。
自分の自己肯定感が低いかどうかを知ろう
自分自身の自己肯定感は高いのか?それとも低いのか?イマイチ分からないという方は下記の自己肯定感チェックテストをお試しください。500名以上の調査を元に作成した自己肯定感の診断テストになります。
日本人の多くは自己肯定感が低い
「わたしは自己肯定感が低いな。。」
と感じている方、あなただけではありません。
他にも低い人が沢山います。
見たことある方もいらっしゃると思いますが、文部科学省が調査し提出した【日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について】という資料を貼りますのでご覧ください。
自分自身に満足していると答える人の割合が50%以下なので、半数以上の人が自分自身に満足していないという事になります。
この統計を見て面白いなと感じたのが、アメリカやイギリスや韓国は「自分自身に満足している」と答える人が約70~90%くらいいるのに、「自分は役に立たないと強く感じる」人の割合が50%以上で日本より高いんです。つまり「役に立たない自分でも自分自身に満足してます!」という人が多くいるということです。役に立つかどうか関係なく自分に満足しているという、まさに自己肯定感の高さを表していて素晴らしいですよね。
こちらのデータは今の自分が好きだと答える子供の推移ですが、ほぼ横ばいですね。
学年別の自己肯定感では年代が上の方が自己肯定感低いという結果に。必ずとは言えませんが中学・高校と歳を重ねるごとに自己肯定感が低くなっている可能性は高いです。
ちなみに、500名を対象に当社で集めた統計でも
このように自己肯定感が低い方の割合が半数以上でした。こうしたデータからも分かるように自己肯定感が低い人は現代の日本だと非常に多いので、自己肯定感が低くて悩んでる方、私はダメだと落ち込まないで大丈夫です。
自己肯定感が低い自分になる原因4選
自己肯定感が低いと感じてる方は、「なんで私はこんなに自己肯定感が低いんだろう」と理由が分からないと思いますので、自己肯定感が低い原因となる要素を今回4つほどご紹介します。
①親の関わり方
幼少期に自己肯定感は育まれます。
その為には親が自分にとって「絶対的な味方」であり、親という存在が【安全基地】である必要があります。
0〜2歳頃までは基本的に無条件の愛情を我が子に注ぎますが、子どもが大きくなるにつれて自我が芽生えてくると、無条件の愛から【条件付きでの愛】に変わっていってしまうケースがありますが、これが自己肯定感を育む上でマイナスの影響になります。
例えば
・親の言うことを素直に聞いた
・良い子でいた
・テストで良い点をとった
・学校で何か表彰された
・習い事や部活で結果を出した
・弟や妹の面倒を見てくれた
など。
条件付きでしか愛情を表現しないと何が悪影響かというと、何か条件を満たした時にしか愛情、注目、興味、関心、賞賛をもらえなくなるので
ありのままの自分には価値がない
ありのままの自分は不十分な存在だ
という感覚が養われていきます。
この感覚が強く心に刻まれたまま大人になった方は多いです。ただ、親御さんは愛情深く育ててくれていたと思いますし、完璧な親なんていないので、決して「親のせいだ!」と恨んだりはしないでください。
②学生時代の環境
学校の教育は他人との比較の連続です。
テストの成績や体育での成績など、それで成績が高くその成果を承認された子が自己肯定感は低かったとしたら、良い成績を出せば認められる褒めてもらえるとなり、より成果を出そうとします。
悪いことではないのですが、過去の記事でも書いたように自己肯定感は低いけど自信は高いという人になりがちです。あと成果を出すことが大事なので悪い表現を使えばズルをしてでも成績を出そうとする可能性もあります。成績が低いとそれが劣等感になり、自分はダメだと自己否定し行動力や積極性がなくなったり、成績など以外の方法(不良になる、面白いキャラを演じる、など)で人の注目や関心を惹こうとする人もいます。
自己肯定感が十分に高くなっていればこうした比較社会でもある程度は良いのでしょうが、自己肯定感が低い状態で比較の連続は毒でしかないと私は考えてるので、現状の日本だとあまり良い教育システムだとは思っていません。
③職場の環境
資本主義なので仕方ないとは思いますが成果主義の会社が多いですよね。成果を出せば評価するし出さなければ評価しない。
私は完全歩合制の会社での営業を2社経験してるので、成果主義の象徴のような環境に長くいて昔はこの成果主義が好きでしたが、今はやや否定的です。もちろん成果に対しての評価はある程度は大事なのですが、人事評価のウェイトを成果に置きすぎたシステムは根本的に日本人には合っていないように思います。
個人の成果よりも、組織としての成果に向けてみんなで助け合い協力しあっていく方が合っていると思いますし、その方が承認のしあいが生まれ貢献感(自分の存在が役に立っているという実感)も生まれやすく、自己肯定感も育まれやすく健全な自信も向上しやすいです。
学生時代から他者比較される環境で育ち、大人になっても比較される環境で過ごしたら、子供の頃は自己肯定感高かったとしても低くなっていくには十分な期間と機会です。
成果を出すことは自己肯定感を上げる一つの要因になることもありますが、どちらかと言えば相対的評価により【自信】を育むだけで、自己肯定感は低いままという方も非常に多いです。こうした職場の環境も自己肯定感を下げる原因の一つだと思っています。
④人との優劣を感じる機会の多さ(SNSなど)
人と比較する機会の更なる助長がSNSの存在です。
SNSの普及前とでは比べ物にならないほど他者と比較する機会は増えていますよね。
しかも投稿を頻繁にする人の多くは
自己肯定感は低いけど自信は高い人のケースが多いです。つまり自分を対外的によく見せるための投稿が多くなります。
そう考えるとSNSはあくまで他人の人生のハイライトなので、そりゃよく見えて当然なのです。
なので比較する必要は尚更無いのですが、ついつい
・あの人は幸せそうだな〜それに比べてわたしは。。
・〇〇さんはどんどん成功していってて凄いな。。
・〇〇さんの旦那さんは本当良い人そうで羨ましいな。うちの旦那は。。
などと比べてしまいがちの方も多いかと思います。
自分が投稿した投稿への「いいね」の数とかも気になるという人も非常に多いです。
SNSだけで自己肯定感が低くなるということは無いですが、低かった自己肯定感が更に低くなることを助長するツールになっています。
ここまでが自己肯定感が低くなる原因の一例となります。
他にも様々な可能性が考えられますが、大きな原因だけ記載させて頂きました。
自己肯定感が低いのはあなたのせいではない。
前章の自己肯定感が低くなった原因で記載してきたように、多くの場合、特に親の関わり方や学校の環境など自分自身ではどうにもできない要素が多いので、いま自己肯定感が低く悩んでいたとしても、あなたは全く悪くありません。
あなたの育ってきた環境では、自己肯定感が育まれづらかっただけです。
ただ、気づいた上でどう生きていくか?は自分次第なので、今から変わりたいと思うのであれば変わるという選択をしていきましょう。自己肯定感が低い自分になった原因はあなたにはないけれど、高くしたいのに何もせず今のままでい続けるならそれはあなたの責任という事です。
自己肯定感を高めるには?
自己肯定感を高めるには、
1、自己理解
2、自己承認
3、内観力
4、環境
これらが大切です。
特に大事なのは自己理解と環境です。
自己理解
簡単に言えば自分について深く知っていくことです。
私たちは毎日「今日のお昼は何食べようかな?」「帰ったら何をしよう。」など自分自身と会話するわけですが、「人生で本当に大切にしたいことはなんだろう?」「子供の頃、何に傷つきどんな思い込みが生まれたんだろう」など、深いコミュニケーションをする機会は少ないです。
なので、「自分の事だし当然知っていることばかりだよ」と思っていても、実際は知らないことも沢山あります。特に傷ついた体験のことは、触れたくないから自分自身で思い出さないようにしてしまっている事も多いので、自分自身に対し嘘をつき本心を秘めたままにしてしまっている方も多くいます。
自分自身を深く理解していくことで、自分を認め受け入れていくことができていくので、自己肯定感を高めたいと感じてる方は先ず自己理解から始めていきましょう。
正確に言えば自己肯定感は【無条件】なので、他人との比較を必要としないため「高める」という表現も本来は正しいとは言えません。自己理解を深め、自分の価値に気づいていく中で自然と自己肯定感が高い状態になっていて、自己肯定感という言葉自体を気にしなくなったという感覚が一番望ましいです。
環境
自己理解をしていけば徐々に自分で自分のことを認め受け入れられるようになり、自己肯定感も自然と高い状態に今よりもなっていきますが、自己肯定感が育まれなかった原因は育ってきた【環境】が大きな原因ではあるので、【ありのままの自分を受け入れてくれる】と感じられる環境に属することができれば自己肯定感には間違いなく良い影響があります。
家庭、職場、お子さん関連の関わり、など自分の意思だけでは環境を選べないケースも多いでしょうが、例えば週に1回だけでも興味あるコミュニティに参加してみるとかもオススメです。ボランティアも良いと思いますし、趣味のコミュニティなどでも構いません。
ただ、自己肯定感が相当低い方の場合は相手の愛情を素直に受け取れなかったりとか、自分から距離を取ってしまったり、相手に少しでも「自分を受け入れてくれてない」と感じたりすると「裏切れた!」「信じてたのに!」と、なりやすい傾向にもあるので、心当たりがある方は先ずは自己理解から始めましょう。
自己肯定感は高めるべきか?
これに関しては、
私はどちらでも良いと考えています。
低いこと=悪いことではないですし、逆に低いことがもたらしてくれるメリットもあります。
例えば
・嫌われたくないという気持ちが強いので、人の気持ちを察する能力が高くなる。
・失敗したくないという恐れや不安があるので、リスクヘッジを十分にするようになる。
・劣等感をなくそうと努力し能力を高められる。
などメリットも沢山ありますので、自己肯定感が低いから高めないと。。と思う必要は全くありません。
ですが、低いと感じていて
・低い事で何か問題が起きている
・不安や恐れなど人生に悩みが多い
・人の目が気になって怖い
・頻繁にイライラしてしまい毎日が楽しくない
・パートナーとの関係がうまくいってない
・子供には自己肯定感高く育って欲しい
など何かしらの生きづらさや不安を抱えてる方は高めていった方が良いと思います。
結論、
あなたが今の自分や人生をどう感じているか次第です。
今、あなたは自分の人生をどう感じていますか?
最高に楽しい!と感じているのであれば自分を変えていく必要は必要はないでしょうし、何か気がかりや不安が多く楽しくない、充実していないのであれば、今回お伝えしたように自己理解からスタートしていきましょう。
終わりに
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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■自己肯定感
無条件で自分には価値があると信じている感覚(絶対評価)
■自信
条件付きで自分には価値があると信じている感覚(相対評価)