挫折だらけの男の人生から学ぶ【挫折の乗り越え方】

険しい山

「挫折して、中々立ち直れない。。」


「人生賭けて取り組んでいたが挫折してしまい、大きな喪失感がある。。」



本記事ではそんなお悩みをお持ちの方に向けて
挫折だらけの男の人生から学ぶ【挫折の乗り越え方】
ご紹介します。


私は元々12歳まで不登校で、学校に行っても誰とも話せずに友達も一人もいませんでした。その状況を何とか変えたいと色々計画を立てましたが、12歳までは一つも上手くいかずにその度に挫折してまた学校を数週間休んでの繰り返しでした。


その後も多くの挫折を経験してきましたが、今振り返れば一つ一つの挫折に大きな意味があったと思います。そうした私自身の経験も踏まえ書いていきますので、是非最後までご覧ください。


私自身の体験談は記事後半の【体験談・挫折が私にくれたもの】という章で詳しく記載します。


挫折の乗り越え方

山を登る男性

先ずは挫折の乗り越え方からお伝えします。


挫折を乗り越える上で、段階は大きく2つあります。


5段階くらいに分ける方法もあり、自分の中で凄い深刻だなと感じている場合は細かい段階に分けた方が良いと思いますが、多くの場合2段階で十分です。

挫折初期の段階


挫折になったばかりの時に大事なポイントは2つになります。

①無理に乗り越えようとしないこと

竹と石の自然な景色


挫折になって間もない頃は大きな喪失感や虚無感にかられている方が多いですが、その際に
「何とかやる気出さないと!」
「周りが心配するから早く切り替えないと!」

のように無理して自分を鼓舞し乗り越えようとするのは良くありません。


痩せようとして初日から無理やり筋トレすれば怪我したり筋肉痛が長引いたり、お腹一杯なのに食べ放題だからと無理して食べれば後でお腹壊したりと同様で、心も無理して乗り越えようとすれば後で反動がきます。


周囲からも
「気にするなよ!」
「また次の目標に向かって頑張ろうぜ!」

など、言われるかもしれませんが、真に受ける必要はないです。もちろん相手は良かれと思って言ってくれているので言葉は有り難く受け取った方が良いですが、そこに影響を受ける必要はありません。


理由として、乗り越える為には挫折を一つの【経験】として捉えられることが大切なのですが、挫折して間もなくて気持ちが落ち着いていない時はまだ【体験中】だからです。確かに出来事としては終わったのかもしれませんが、心がまだ止まらずに動いているのです。


車がアクセルを踏むのを止めてもしばらくはゆっくり走るのと同じです。まだ走っているにも関わらずカーナビで次の目的地を入れようとしたり、ガソリンを入れようとしたら危ないですよね。


止まった状態になってから改めてその出来事を思い返すことによって、少しずつ客観的に見れて一つの経験にしていくことができます。


特に、その目標に対して凄いエネルギーを注いでいたのであればあるほど、出来事が終わってからも挫折した時の喪失感は大きいので、ゆっくりと回復していきましょう。


例えば
・趣味を好きなだけする
・沢山寝る
・前から行きたかった場所へ行く
・友達と遊ぶ

など、好きなことに時間を注ぎましょう。

注意事項

挫折により過度なストレス状態にあると不眠気味になる人もいますが、ストレスが交感神経優位になるので睡眠に悪影響なだけでなく、ストレス発散の為にお酒を沢山飲んだり激しい音楽を聞いたりゲームをしまくったりなども交感神経優位になり過ぎて睡眠に良くないので、ストレス発散の為の行動を無理に制限する必要はないですが、副交感神経を機能させる為に

・散歩する

・クラシックなど落ち着いた音楽を聴く

・湯船に入る

・自然に触れる

・PCや携帯などを見ない

なども多少は意識しましょう。


②人に話す

笑顔の少女2人

これはあなたの性格タイプにもよるので、無理して人に話す必要はありませんが、話せそうであればあなたが信頼してる人に話すことをオススメします。


ただし、①の段階を経て、ある程度心が落ち着いていたらにするのと、多くの人に話すのはやめましょう。まだ完全には整理が出来ていないうちに何度もフラッシュバックして逆効果になる場合もありますので。


話すことがオススメの理由は
・気持ちが楽になる
・人に話していく中で思考が整理されていく

ということです。


心理学でカタルシス効果という言葉があり、簡単に言えば溜まっている感情を吐き出すことにより気持ちが楽になる効果です。

人にもよるので100%効果あるとは限りませんが、その出来事を自分の中で思い返している時と、人に話す時とだと脳の使っている場所や分泌される脳内ホルモンが変わるので、少なくとも挫折に対して今までとは違う感じ方、違う捉え方ができるでしょう。


それにより結果として気持ちが楽になることもありますし、話していく中で思考が整理されていく可能性があります。


気をつけた方がいいのは、人に話すのはあくまで気持ちを少し楽にしたり、少し別の捉え方をして挫折を客観的に見る前準備をする為であり、解決をする為に話す訳ではないということです。



その為にも大事なことは

①期待し過ぎないこと
話せば解決できる。楽になれると期待し過ぎてしまうと、思ったより楽になれなかった時などに落ち込んでしまう時もあるので、期待はしないでただ話すことも目的としましょう。



②相手には聴いてもらうだけにする
相手の人も良かれと思ってアドバイスをしてくれたりするでしょうが、目的はあなたが挫折体験を話すことなので、相手には出来るだけ聴くことだけに集中してもらいましょう。予め「アドバイスをして欲しいとかではないから、ただ聴いて欲しいんだよね」と伝えておくといいでしょう。

人に話したい気分ではないや、話せそうな人がいないという場合は
紙に書く
のも効果的です。この方法に関しては過去の記事に書いてますので興味ある方はこちらも是非ご覧ください。



挫折の虚無感や喪失感が落ち着いてきた段階

初期段階を経て、それで心が回復していれば問題ないですが、しばらくしても心が回復しなければこれから記載する方法を参考になさってください。

①挫折に対する認知を広げる

挫折してる状態というのは、その出来事に対して自分がしている認知がマイナスイメージになっているケースがほとんどです。

これも経験になるとか、マイナスに考えても仕方ないとか、頭では何となく分かってる方もいると思いますが、頭では分かっていても【心の底から納得】は出来ていないのではないでしょうか?

その認知をプラスに変えましょう!
という訳ではありません。無理やりポジティブに捉えても意味がないので。


ただ、その出来事を色んな視点で見てみることは大事です。

その挫折に対して
■マイナスな面
■プラスな面
を分けて考えてみましょう。


例えば

■マイナスな面
・辛い思いをした
・結果が出せなかった
・周囲の期待に応えられなかった
・人生の楽しみが減った
・収入が下がった
・時間を無駄にしてしまった

■プラスな面
・努力を続けることが出来たのは自信になった
・仲間ができた
・次の目標を達成する原動力にしていける
・精神力がついた
・自分自身と向き合うことができた
・新しい目標を作れる
・人として成長できる


このうようなイメージで、様々な視点で考えていきましょう。自分が感じていることだけでなく、一般的にはこういう視点もあるかな?というのも書いていきましょう。とにかく一つでも多くの視点で見ることが大切です。


先ほども書きましたがプラスな面を見てポジティブに考えましょうという訳ではありません。ただ、どんな出来事にも良い面もあれば悪い面もあるので、事実としてその両方を見ましょうということです。


出来事に最初から意味は付いてなくて、「こんな出来事だった」と意味を付けるのは自分自身ですから、可能であれば自分にエネルギーが湧く良い意味をつけれると良いですが、無理はしなくて全然大丈夫です。今良い意味付けができない事でも、もっと時が経ってから「あの時の出来事があって良かったな。」と思えることも沢山ありますから。


様々な視点で見た後で、改めて挫折したこの体験に対しどう感じるかを考えてみましょう。これまでと少し違う捉え方になっているはずです。挫折のプラス面があまり思い浮かばない人は、次の章で私の挫折体験談を書きますのでその内容も参考になさってください。


②新しい目標の設定

目標

挫折から心が回復してきたら、新しい目標を立てましょう。


挫折の喪失感が大きい場合は、今まで頑張ってきた目標や計画が大きなものだったのかもしれませんが、無理にまた大きな目標を立てる必要はありません。

・恋人を作る
・営業で〇〇万の売上を作る
・貯金して〇〇へ旅行する
・体重を○○キロ以下にする
・ブログを書く
・起業する
・バイトを始める
・資格を取る


など、自分がワクワクすれば何でもOKです。


目標に向かって頑張ったけど達成できなくて、もう目標を立てるのが嫌だ。。という方もいるかもしれませんし、目標は必ずしも必要なものではありません。ただ、目標があると人生が楽しくなるのも事実です。


目標を立てるのが苦手。。
という人向けの目標の立て方を書いた記事がありますので、こちらも是非ご覧ください。



【体験談】挫折が私にくれたもの

夕陽を見ながら歩く男性

私の挫折経験と、そこから感じたことをお伝えしていきます。


特に大きな挫折体験をあげると4つ
①不登校時代のチャレンジ
②人生を変えようとした決意して入った野球部
③フルコミッション営業での大スランプ
④会社の大きな組織変革を進める中で鬱状態


それぞれ具体的に書きます。

①不登校時代のチャレンジ

不登校で、学校に行っても誰とも話せずに友達がいなかった頃、その状況で満足していた訳ではなく、本当は普通に学校へ行きたかったですし、友達も欲しかったです。
なので何とか現状を変えたいと思い、今日こそ学校へ行ったら「おはよう」と言ってみよう。と学校へ行く度に決意して行くのですが、結局言えないままで完全に心が折れました。

この挫折をした時は、何もプラス面が見えずただただ絶望感しかなかったですが、次の挫折の時にこの挫折の経験が役立ったと感じています。詳しくは次の②で。

②人生を変えようとした決意して入った野球部

不登校で変われないままでしたが、小学校5年生の時に父がイチローの試合観戦に連れていってくれて、その影響でイチローのファンになり野球がやりたいと思うようになりました。そして中学で人生を変えるために野球部に入ると決めて、ブルブル震えながらも何とか入部届を出すことができました。


3年生が抜けた最初の大会でレギュラーになることを目標に、毎日素振りをして最終的に1日500〜1000本素振りをするようになりました。相変わらず人と話せないので野球部として活動するのはかなり苦労しましたが、それでも人生を変えようと諦めずに続け、素振りの成果もあり少しずつ自信を持つようにもなりました。


そして迎えたレギュラー発表ですが、1〜9番までのレギュラー番号で自分がレギュラーとして呼ばれることはありませんでした。これだけ努力しても結局変われないのかと、家に帰って号泣しました。


ですが、素振りをし続けてきたボロボロの手を見て「これだけ頑張ってきた」という自信と、不登校から変わりたいの変われなかった挫折経験が「もうあんな想いをしたくない」という強い原動力になり、「今度こそ変わると決めただろ」と諦めずに野球を続けることができました。要は最初の挫折による後悔が強いエネルギーをくれたのです。


その結果、数ヶ月後の練習試合で4番を任されるようになり、それが大きな自信となり野球部の子達と野球に関する会話ができるようになって、徐々に友達もできて大きく人生が変わりました。①の挫折体験が無ければレギュラーになれなかった時に心が折れていた可能性も高いので、今思えば最初の挫折の体験があって良かったと心から思います。

③フルコミッション営業での大スランプ

これは23歳頃の話で、営業力を鍛えたいと思いフルコミッション(固定給なし、契約1本あたりいくらという仕組み)の営業職で働いていて、悪戦苦闘しながらも入社4ヶ月目から3ヶ月連続で1位を取ることができ、目標にしていた年間ランキングでも6ヶ月終了時点で1位を取り完全に天狗になっていました。


それから2ヶ月間で1本の契約も取れなくなり、フルコミッションなので1本も取れないと経済的にも苦しくなり精神的にも追い込まれました。その状況を受け入れることができず商品やお客様のせいにしていましたが、悩み続けた結果「自分の実力不足だな」と受け入れることができました。


人に助けられたり良いお客様と出会えたりなど、運良くたまたま良い結果が出ていたのを自分の実力と勘違いし天狗になっていました。
恐らく、このまま良い結果がで続けていたらずっと気づけなかったと思います。勘違いしたまま営業力を伸ばそうとすることもなく、偉そうに振る舞い続けもっと痛い目を見ていたと思います。


ですが挫折したお陰で実力不足を受け入れることができ、自分の営業のどこが良くないのか?何を身につけるべきなのか?を真剣に考え努力し、数ヶ月後に再び1位を取ることができました。


この経験から特にですが、挫折は【自分や物事と向き合う力】をくれると思っています。人は調子が良い時は悪い面には目を向けませんし、ちょっとやそっとの失敗でも直面することは避けようとしますが、思いっきり挫折したら向き合わざるを得なくなります。


本当は向き合わなくてはいけない事に、目を背けずに向き合う力をくれるのが挫折だと思います。

④会社の大きな組織変革を進める中で鬱状態

30歳近くの頃ですが、役員をしていた会社で大きな組織変革プロジェクトがあり、その責任者をしていて凄いやりがいを持ってプロジェクトを遂行してきたのですが、社員からの反対意見やプレッシャーなどから鬱のような状態になってしまいました。
寝ようとしても呼吸の仕方が思い出せなくて眠れなくなったり、酒を少し入れないと人前で話せなくなったりなどメンタルがまずい状況でした。


色んな経験をしてメンタルはかなり強くなっていた自信もあり、プロジェクトも自信を持って進めていたので、自分がこうなってしまった事を最初は信じられず大きな挫折感がありました。


ですが、この挫折のお陰で人生が大きく変わりました。
病院へ行くのが嫌いなので自力で心と体の整え方を学び回復させることができたのですが、その中で心理学や脳科学の本も沢山読み、元々こういう人の心をサポートするような事がしたかったんだよなと思い出すことが出来たのです。


不登校だった経験も含め人生に絶望している期間が長かったので、人の心に寄り添いサポートするような仕事をしたいと思っていたのですが、誘われて入った不動産会社で成果を出し役員になり、いつの間にか本来やりたかった事は忘れていました。


この挫折のお陰でそれを思い出すことができましたし、心理学や脳科学や身体のことを勉強する機会にもなったので、本当にあって良かったと思っています。


終わりに

比べるものではありませんが、挫折は成功体験と同じくらい価値があると考えています。


過去の挫折経験が、何か壁にぶつかった際に「俺は絶対に乗り越えられる人間だ」という自信を私にくれています。


一つ挫折を乗り越える度に、精神的に強くなれていますし、人に優しくなれたりなど、人としての器が大きくなっていると感じています。
もちろん同じ失敗は繰り返さないことは大切ですし、なるべくなら順風満帆に行きたいものですが、人生長く生きていれば上手くいかない事だって沢山あります。


自分ができる範囲のことだけや、最初から諦めて挑戦しなければ挫折することは無いでしょうから、あなたが挫折したということは

挑戦した証

でもあります。



その自分を誇りに思いましょう。
できる範囲のことだけして、失敗しないように生きてる人よりも100倍カッコいいですよ。


今回の内容が少しでも参考になっていれば幸いです。記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。

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