子どもの自己肯定感を高めるには?大切な4つのポイントを紹介します。

草原で遊ぶ子供
モヤモヤさん

子どもに自己肯定感高い子になって欲しいなと思ってるんだけど、どうしたら良いのか分かりません。。

じん

お子さん想いで素晴らしいですね!お力になれるよう、今回はお子さんの自己肯定感を高める方法をお伝えしますね!


という事で今回は
子どもの自己肯定感を高めるには?
というテーマでお伝えします。

そもそも自己肯定感とは?という言葉の定義が気になる方は過去の記事に書いてますのでこちらをご覧ください。

子どもの自己肯定感の現状

先ず、現代の子どもの自己肯定感がどの程度なのか見てみましょう。

以前の記事にも書きましたが、文部科学省が平成28年に作成した資料を見ると諸外国に比べ日本の子ども達の自己肯定感は非常に低いです。

子供の自己肯定感の統計

↑高校生を対象にしたアンケートですが、これを見ると約7割の子が「自分はダメな人間だと思うことがある」と回答しています。


ダメなところがあっても自分のことを好きであれば問題はないと思いますが

子供の自己肯定感の統計2

↑このように、自分自身にも満足できていない子が非常に多いんですよね。。
私が個人的に100名ほどに取った自己肯定感のアンケートでもやはり半数以上の人は自己肯定感が低かったです。高い!とまでは言えない人で考えると約8割くらいいましたね。。

自己肯定感の低い子どもと高い子ども


自己肯定感が低い子どもと高い子どもそれぞれの特徴をお伝えしていきます。

■自己肯定感が低い子ども

・親に気を使う

・人の目を気にする

・失敗を恐れる

・自分のダメなところが気になる

・発言など自己表現をあまりしない

・よく落ち込む

・不満や文句が多い


など。
もちろん子どもの成長(特に0~6歳頃)によって一時的に上記のような面が出てくる時もありますが、それが継続していたら自己肯定感が低い可能性はあります。



■自己肯定感が高い子ども

・どんなことにもチャレンジしたがる(失敗を恐れない)

・基本的に前向き

・あまり傷つかない

・「ありがとう」など感謝する言葉が多い

・自分の意見をしっかり言うなど自己表現ができる

・寛容さがあり優しい

・素直さがある


など。

根本的な性格にもよるので自己肯定感が高くても発言は少ないなど上記の低い高いに当てはまらないことはありますが、傾向としては記載した通りです。

より細かい特徴は過去の記事


こちらをご参照ください。これは子どもではなく大人の特徴を書いてますが通じるところは多くあります。

子どもの自己肯定感を高めるには

元気なこども

ご両親としては子どもには自己肯定感高く育って欲しいですよね!
子どもの自己肯定感を高めるためのポイントをいくつか記載します。

1、十分に愛情をそそぐ

このブログに来ている時点でとてもお子さん想いな方だと思いますので、愛情は注いでらっしゃる方ばかりだと思いますが、子どもの頃に

【甘えの欲求を十分に満たす】
ことが大切です。


子どもの頃に甘えの欲求を満たしきれていないと、それが大人になっても残り続けます。つまり大人ですが子どものままで愛情に飢えた大人、承認を強く求める大人になります。経済的には自立していますが心は自立できていません。


人が甘えることはできるのは、「この人は絶対に自分を見捨てない」と心から安心したときです。なので十分に愛情を注がれれれば注がれるほど甘えることができ、甘えることができればできるほどありのままの自分の存在を肯定できるようになっていき、それが自己肯定感を育んでいくのです。


早く自立して欲しいと思い厳しい言葉をかけ過ぎたりすると、子どもが「自分は不十分な存在だ」と感じ親に気を使い好かれる自分になろうと思ってしまいます。好かれるために努力するので成長してるようには感じますが、「愛されたい」という欲求を残したままになってしまっています。
なので自然と自分で色々行うようになっていくまでは、「あれしたいこれしたい」などを面倒くさがらずに叶えてあげましょう。


特に1歳までに強く愛情を注ぐと「自分は生きてるだけで価値がある」と思えるので、それにはスキンシップが効果的と言われています。7秒間抱きしめると愛情ホルモンが出るので毎日一度は抱きしめるようになさってください。



2、兄弟や他の子と比較しない

例えばお兄ちゃんが出来たことを弟くんが出来ないと、ついつい
「お兄ちゃんは○歳の時には出来たんだけどな~」と言ってしまいそうになると思いますが、絶対に言ってはいけません。

ポイントの①でも書きましたが、「ありのままの自分に価値がある」と子どもが感じることが大事です。なのに「お兄ちゃんは出来たんだけどな~」「○○ちゃんみたくあなたも良い子にしてなさい!」など他の子と比較するような事を言ってしまうと

「自分は不十分な存在だ」

「今のままの自分ではお母さん(お父さん)は愛してくれない」


と感じてしまいます。
他の子どもと比較した発言をするのは控えましょう。


3、使う言葉を変える

言葉も非常に大事です。

■良い言葉

・「あなたがいてくれて嬉しいわ」

・「すごいね」

・「大好きだよ」

・「愛してるよ」

・「さすがだね」

・「大丈夫だよ」

・「ありがとう」

・「嬉しい」

など。
人と比較など一切せず、存在そのものを肯定する言葉ばかりですよね。

注意!
ただし、テストなどの結果に対して「さすがだね」「すごいね」などを褒めると成果を出すことだけに価値を感じてしまい

・成果を出す為にはズルでもする、嫌いなことでもやる

・成果を出していない自分には価値がない


などの考えを形成する可能性もあるので、結果に対してというよりは「そのプロセス」を誉めてあげるようにしましょう。

眠そうな赤ちゃん

■あまり良くない言葉

・「ちゃんとしなさい」

・「早く〇〇しなさい」

・「なんで出来ないの?」

・「ママ(パパ)のこと好き?」

・「○○ちゃんはできたんだけどな」

・「もう子どもじゃないんだから」

・「うるさい」


など。
人と比較して出来てないことを責めるような言葉多いですね。先ほど書いたように「今のあなたでは不十分だ」と感じさせてはいけません。
でも時には悪いことなどしたら注意しないといけない事もあると思いますが、そう言う時は「○○(その子の名前)らしくないね」という言葉がいいです。「らしくないね」という表現はその子の存在そのものを認めているからこその言葉ですし、本当はそんなことしない素晴らしい子という信頼からの言葉なので、「なんでそんなことしたの!」などの言葉よりも本人の自己肯定感を下げずしかも効果が高いです。

ちなみに、「ママのこと好き?」という言葉を入れてるのは
使いたくなる気持ちも分かりますが、それは自分が愛情を求めているから使う言葉であって子どもに100%の愛情を向けていればその言葉を使う必要はありません。子どもからすると「ママに愛情が伝わらないとダメだ」とか「ママを愛さなきゃダメだ」とか思わせて気を使わせてしまう可能性もあります。

子どもを愛すことに、子供が自分を愛しているかどうかは関係がありません。そうは言っても愛して欲しいとは思いますしたまに使いたくなる気持ちも分かるので本当たまに言うくらいは別に良いと思いますが、何度も言ってたらこの記事を思い出してくださいw


これらの言葉に関しては大人も同じですよね。

良い言葉の方はあなたも言われたら嬉しい言葉だと思いますし、良くない言葉の方は言われたらムッとくる言葉が多いと思います。

自分が言われて嬉しい言葉を使う。

という非常にシンプルなことですが、大人同士だとプライドや嫉妬や照れなど様々な感情が交差してちょっと難しかったりもしますが。私も照れくさくてあんまり言えてないですねw
ですが子どもには沢山使ってあげてくださいね!


 

4、親自身の自己肯定感を高める

実はこれが一番大事だと思っています。

臨床心理士の友人と「子どもの自己肯定感を高めるには?」というテーマで話していた時にその友人が言っていて凄く共感したのが「子どもの自己肯定感を高めるには親が自己肯定感高いことが大事」という言葉です。

自己肯定感低いと、子どもを自分の承認欲求を満たすための存在、自分の存在価値や存在意義を感じるための存在にしてしまうのです。
もちろん本人は真っ直ぐ愛情を注いでいると思っているでしょうが、ほぼ無意識に承認を求める言動や行動になってしまいがちです。

仮に子どもには自己肯定感が高まる発言や行動をしてあげていたとしても、子どもはあなたが普段使っている発言や行動からも沢山学んでいきますから、あなたがご主人や奥様に話す言葉や外を歩いていて使う言葉や行動などに影響を受けます。

つまり自己肯定感の高さは子どもに移っていくということです。
もしあなたが自己肯定感低いと感じているとしたら、あなた自身が自己肯定感を高めることにトライしていきましょう。


子どもの自己肯定感を高めるのは、大きくなってからでは遅い?

川辺を散歩する子供達

子どもの自己肯定感を高めたいが、もう高校生だよ!もう23歳で社会人だよ!
という方もいると思いますが


遅くはありません


幼い時から自己肯定感を高める関わり方を出来ているに越したことはありませんが、【親との関係性】は自己肯定感に大きな影響を与えます。親の愛情を知ったり、親との関係性が深くなればなるほど、「こんなに両親から愛情を注いで育てられた自分に価値がないわけない」と思えるからです。

私もそうでした。
結婚式の時に「家族史」と言って家族の歴史をインタビューし一冊の本にしてくれるサービスを友人がしていて、母親の分を頼み作ってもらったのですが、それで今まで面と向かっては聞いたことのなかった母の想いを聞いて初めて「こんなに愛されていたんだ」と感じることができました。


「両親から愛されている」と感じてる人は多いと思いますが、そこには「愛されていたい」という想いからの【期待】も含んでいてある意味「愛してくれているだろう」という予想とも言えます。ですがしっかりとした愛情表現を受けるとその期待や予想が【確信】に変わります。
親からの愛が確信になればなるほど自己肯定感は高まります。


このように子どもが大きくなってからでも、子どもの自己肯定感を高めるために出来ることはありますので、いきなり直接言うのは照れくさかったとしても、先ずは手紙やご主人(奥様)を介してなどでも良いので少しずつ愛情を伝えていくなど、関係性をより深めていくことをしていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

もっともっと書きたい気持ちもありますが、長くなり過ぎるて読んで頂いてる方も疲れると思いますのでまた今度書いていきます。

子どもがいらっしゃる方は是非少しずつ取り入れていってください!あなたのお子さんが自己肯定感高く「自分が大好き!」と胸を張って楽しく人生を生きていくことを心から願ってます。記事を読んで頂きありがとうございました。

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