実体験から伝える不登校の将来、不登校の君に伝えたい5つの事と、親に伝えたい3つの事

今不登校で、このまま行ったら将来どうなるんだろう。。

子どもが不登校で、将来どうなるのか不安。。何かできることはないかしら。。


という不安をお持ちの方のために

・実体験から語る不登校の将来
・実体験・不登校が引き起こす将来のリスク3つ
・不登校の君へ将来のために伝えたい5つの事
・不登校のお子さんの将来のために伝えたい3つの事


という内容をお伝えします。

じん

私は元々12歳まで不登校でほとんど学校に行かず、行っても誰とも話せない子どもでした。恐らく小学校6年間で学校内で話した時間は1時間もいってないと思います。言葉を発したのは出欠の返事と、国語の時間に順番に文章を読むときに自分の番になり読んだくらいです。

たまに元不登校の方がメディアに出てるのを見たりすると、余りにもすごい活躍をされてたりするので中には「自分には到底無理だ。。」など劣等感を抱いてしまう方もいるかと思いますが、私は比較的普通の生活を送ってきたので、より近い目線で参考になれば幸いです!

実体験から語る不登校の将来

青年が芝生に立っている


最初に結論をお伝えしますが、
不登校による将来の心配は必要以上にしなくて大丈夫です。


あくまで私個人の実体験からの意見ですが、私は今幸せな人生を歩めていると心から感じているのと、不登校だった過去もあって良かったと思えているからです。


私は現在34歳ですが、簡単にここまでの人生を記載しておくと
不登校から変わりたいな、学校に行きたいな、友達が欲しいな、と思いそこから実際に変わっていけるまでに8年以上はかかりましたが、中学校で勇気を出して野球部に入り、そこから徐々に人生が変化していきました。


中学では友達と仲良く遊ぶという感じまではいけませんでしたが学校には普通に行けるようになり、高校では友達と放課後に遊んだりバイトもしたりなど楽しい高校生活を送れました。


大学を卒業し、社会人になり仕事で成果を出して2社目の不動産会社ではベンチャー企業でしたが周りの社員からの推薦で役員にもしてもらえて、28歳には年収1000万を越え、30歳で素敵な女性と結婚し今も毎日幸せに過ごしています。33歳からまた新しいことにチャレンジしたいと思い会社を立ち上げて現在に至る。
という感じです。


結構能力高いように感じた人もいるかもしれませんが、そこは私が凄いというよりたまたま良い会社に入れたなど運も大きかったと思いますので


不登校だった頃は人生に絶望し、不登校から戻ったあとも10年以上は不登校だった過去を恨んでましたが今は本当に幸せです。


文部科学省の統計を見ても不登校の子(中学生)がその後に就学や就労した割合は約8割になるようですし、「不登校だから将来幸せになれない」など必要以上に心配し過ぎる必要はありません。


ただ、そうは言っても現に今学校に行ってない学生さんや、お子さんが不登校な親の方からしたら心配になるのは当然かと思います。


実際に私もこういった点では苦労したな。。
という経験や、小学生の頃に知りたかったなや、親にこうして欲しかったな、などはありますのでそれをこれから記載していきます。


ちなみに私が不登校からどのように変わって来たのか詳しく知りたい方はこちらの自己紹介ページも是非ご覧ください。


実体験・不登校が引き起こす将来のリスク3つ

バナナの罠

①人間関係で苦しむ時はある

私は学校に行っても全く話さなかったので極端だったかもしれませんが、不登校であまり学校に行かなければコミュニケーション量が他の子に比べてかなり少なくなります。
私は中学時代に少しずつ野球部の子達や同級生と話すようになっていきましたが、最初はほとんど全ての会話が吃り(どもり)?というのか「あ、あ、」と詰まってから出たり凄い噛みまくって伝えたい言葉がスムーズに出てこなくて苦労しました。


徐々にスムーズに話せるようになってきてからも、いわゆる「空気を読む」というようなのは経験値ですからそれが分からず馬鹿にされたり変な空気になってしまって(そこで気づく)嫌な思いをしたりもしました。


不登校の頃は友達が欲しいと願い、それが高校や大学で叶っているわけですが人間関係でこうして苦労したりもしたので、こういった事もあると知っておいてください。


ただ、不登校関係なく人間関係の悩みというのは誰しもにある事ですので、極端に不安に考え過ぎる必要はないと思います。

②青春コンプレックスに苦しむ時もある

青春コンプレックスとは文字の通りで、青春時代に周りと同じような青春時代が過ごせなかったという事が劣等感になり思考や行動を後ろ向きにさせてしまうことを言います。


実際の経験からの話ですが、高校や大学で出来た友達と小学校時代や中学時代の話になったときに、話題についていけない事が多々ありました。

その話題になっている遊びや流行っていた言葉やあるある話などが分からないんですよね。。なので何となく雰囲気で笑って合わせるような事しかできないのですが、それが苦して、「普通の学生時代を過ごせていればな。。」と何度も思いました。


今は不登校だった過去も含めてあって良かったなと思えてますが、30歳近くまではこうした青春コンプレックスが少なからず残っていたと思うのでこうした事に悩む可能性はあります。

③選択肢が減る可能性もある

小学校の時に学校にほぼ行ってなかったので、勉強についていけなかったんですよね。


なので勉強は全然できなかったです笑


当時は今のように動画学習やネットに勉強法などが溢れてないのでより学校に行ってる子とそうでない子の差が大きくなったのかと思いますが、勉強ができないと行ける高校や大学の選択肢が減り、就職できる企業の選択肢も減ったりはします。


今もそれに苦しめたれたりしてるか?と聞かれれば全く何も困ってないですが、もし今不登校の方が将来入りたい会社が見つかってそこが学歴重視だとしたら勉強してなかった事が弊害になる可能性はあるので、そういうリスクもあるという認識だけはしておいた方が良いと思います。
ただ、今はホームスクーリングなどの環境も整ってきているようなので、家にいながらでも勉強しやすいと思いますので昔よりも不登校による学力低下のリスクは低いでしょうね。

不登校の君へ将来のために伝えたい5つの事

不登校の少年


これも私の実体験から、将来のためにこれはしておいた方が良いと思うことを5つご紹介します!

①運動はしておこう

運動は絶対にしておいた方が良いです。
私は幼稚園の時は足がかなり早くてそのクラス?組?の中で上位だったのですが、学校にほとんど行かなくなってからは当然ですが運動してないのでどんどん足も遅くなっていきました。


そしたらですが、中学で野球部に入った時に感じたのが運動しても足全然早くならなかったんですよ。。恐らく1番運動神経が伸びる?か成長期のタイミングで運動してなかったのでそれが大きなハンデになってしまったのかと思います。


小学校5年生の時に中学で野球部入ろうと決意してからは、家の階段をひたすら登り降りしたり、家で素振りをしたり筋トレしたりなど運動するようにしましたが、このように家でもできる運動は沢山あるので少しでも運動はしておいた方が良いです。


学校に行くようになって部活などで運動をしたいと思った時はもちろんですが、そうでなくても何かやりたい事ができた時に体力がないとせっかく好きでも続かない事って沢山あるので、最低限の運動はしておきましょう。
運動によって活動性がアップするノルアドレナリンや、やる気や幸福感に関係のあるドーパミン、脳に安定性を作り出すセロトニンなどが分泌されるので良いことづくめです。

②勉強はしておこう

最低限でも良いですが、先ほどのリスクの3つ目でも記載したように選択肢が減る可能性があるからです。せっかく何かやりたいと思った時に「勉強しておけば良かった。。」となるのは勿体ありません。


私も不登校の頃は「全部どうでも良いや」となってしまったので、運動も勉強もしたくない!という方がこの記事を見ていたとしたら気持ちはメチャメチャ分かるのですが、でもだからこそしておいた方が良いと伝えたいです。


将来、不登校だった事を後悔して欲しくないからです。


実力さえあれば不登校だった過去は何も関係なくなります。やりたい事は自分の力でしていけるでしょうし、ですが実力がなければやりたい事が見つかっても出来ません。YouTuberとか見てると何か出来そうになる人もいるかもしれませんが、あの人たちも一部の天才を除けばマーケティング調査をしっかりして、戦略を細かく立ててやっているからYouTubeで成功しています。


いつからでも勉強はできますが、「あの頃もう少し勉強しておけば良かった。。」とならないように、興味ある分野だけでもいいと思うのでしっかり勉強はしておきましょう。

③一つ、これだけは負けないという自信をつけよう

僕が「もう大丈夫だ」と安心して学校に行けるようになったり、人と話せるようになったのは野球で4番を打たせてもらえた時からでした。


人生を変えようと毎日1000本(流石にしない時もありましたが)の素振りをして野球のバッティングだけは自信を持てるようになっていき、チームメイトが「何でそんな打てるの?」と聞いてきた時に返せるようになったのです。


「野球のバッティングだけならだれよりも練習している」というのが、自分に大きな自信をくれて人と話せるキッカケになり、自分の力で人生を変えていけるという大きな経験にもなりました。


勉強でもスポーツでも趣味でも何でも良いと思いますが、「これだけは自信がある!」というものを一つ作りましょう。それがあなたの財産になります。


④不登校を言い訳にするな(将来)

厳しいこと書いてますが、これ私自身がずっと不登校だった事を言い訳にしていたので、今記事を読んでる方にはそうなって欲しくないなと思い書いています。今不登校でそれを言い訳にするなというのではなく、将来何かにチャレンジしてる時などに不登校だった過去を言い訳にしないで欲しいという事です。


例えば私自身の経験で
・不登校でこんな学生時代だったし将来は別にそこそこの会社でそこそこの家庭を築いてそこそこ幸せになれば良いだろうと、悲観的に考え自分の人生に自分で制限をかけようとしてしまった。

・何か人に迷惑をかけても、元々不登校でこんな暗い青春時代を過ごしてきたんだから許してくれよと心の中で思ってしまった。

などがあります。




挑戦するのが怖い


迷惑かけたことを自分のせいだと認めたくない



これらを【正当化】するために不登校だった過去を使っていました。

もちろん当時は無自覚ですが。


今の時代、多くの情報や選択肢で溢れているので、不登校だった事が大きなマイナスになってしまい続けることはありません。希望を捨てなければ必ず良くしていけるので、不登校を言い訳にはせずに前を向いていきましょう。

⑤親への感謝を

これも当時自分ができてたか?と言われれば全く出来ていなかったのでお恥ずかしいですが、しくじり先生的な意味合いでお伝えします。


当時の私は不登校になったことを

・親が毎日のようにケンカしてるせいだ

・こんな親でなければもっと別の人生になっていた


と思ってしまってました。



ですが、大人になってから気づきました。


親は沢山の愛をくれていました。


それがあなたにはウザいかもしれない


欲しいコミュニケーションではないかもしれない


とても愛とは感じないこともあるかもしれない


でも、
間違いなくそこに愛はあります。


もちろん虐待してくるようなバカ親とかであれば感謝する必要はないと思いますが、多くの親御さんはとても心配し、あなたの幸せを願っています。

私も当時は自分のことで精一杯で、親の気持ちを想像する余裕なんてなかったので、今すぐ感謝する必要はないと思いますが、少しずつ気づいて、心の中でも良いので「ありがとう」と呟くようにしましょう。



不登校のお子さんの将来のためにご両親へ伝えたい3つの事

子どもと親

私は不登校カウンセラーとかでは無いのであくまで自分の経験からの個人的な意見になりますが、お子さんの将来のためにご両親にお伝えしたいことを3つ書きます。

①お子さんを信じましょう

「どうしようどうしよう」と
あなたが不安になればお子さんも不安になります。不登校になった理由などにもよりますが、親にどうして欲しいと思ってるお子さんは少ないです。


私は親が学校に行きなさいと言ってきたりした事はなかったですが、それが嬉しかったです。表現難しいですが「信じられてる」という感覚があったからだと思います。
「大丈夫なの?」とか心配されると、「信じられていない」「ダメな子だと思われている」とか思ってしまい、より心を閉ざしてしまっていたと思います。


完全に放置も良くないと思いますが、「あなたの事信じてるから学校行きたくないなら行かなくて良いけど、何か相談したい事があったら何でも話しなね。何があってもあなたの味方だから」という言葉がけなどは良いと思います。

②何か興味持つきっかけだけ作りましょう

今だとネットやYouTubeなどで昔よりも情報を得やすいですが、やっぱり親からの影響は大きいと思います。私が子どもの頃は親が買ってきてくれた漫画やゲームなどに影響を受けて興味を持ったことが沢山ありましたし、野球もその一つでした。父が野球の試合を観に連れていってくれたおかげで当時オリックスにいたイチローのファンになりそこから興味を持ったので。


何かを強制的にやらせたりはダメですが、漫画でもネットでもテレビでも何でも良いので色んなジャンルの情報に触れられるようにだけしてあげる事をオススメします。

③あなた自信が良い精神状態でいることを最優先にしましょう

脳科学の分野でまだ不確定要素もありますが、ミラーニューロンといって人の脳は無線LANのように近くにいる人の脳と互いに影響を与えあっていると言われています。


つまり
あなたが「息子はダメかもしれない。不安だ。」とか思っているとそれがお子さんの脳にも繋がり「僕はダメだ。。将来も不安だ。。」となってしまう可能性があるという事です。


あたなが自分自身に自信がなく「私はダメな人間だ」と思っていたらお子さんも「僕はダメな人間だ」と思ってしまう可能性もあります。


逆にあなたが「私はできる人間だ。価値のある人間だ」と思っていればそれが息子さんにも伝染して「僕はできる。僕は価値ある人間だ」となり自然と行動が変わっていく可能性もあります。


100%の保証は無いですが、これが悪い影響を与える要素は全くないと思いますし、良く人を変えたいと思ったら先ず自分からと言いますから、自分自身が不安や恐れに負けずチャレンジする人になればお子さんも不安や恐れを乗り越え成長していくと私は考えています。


まとめ

以上となります。


不登校であることが、今はあなたの人生に制限をかけたり苦しませたりしているかもしれませんが、いつかはその出来事も「あって良かった」と言えるように、今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。


記事を読んで頂きありがとうございました。

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