自己肯定感は高めないとダメ!?自己肯定感の正しい向き合い方を解説。

寂しそうに砂漠に座ってる女性

「ここ最近自己肯定感という言葉をよく聞くけど、高めないといけないのかな。。?」

「自己肯定感ブームで、低い自分はダメと言われている気がして辛い。。」


こんなお悩みありませんか?
本記事ではこんなお悩みをお持ちの方に向けて、下記をご紹介します。
・自己肯定感は高めないとダメ?
・自己肯定感との正しい向き合い方
・なぜ自己肯定感が高くならないと悩む人が多いのか?
・自己肯定感は高い方がいいか?

自己肯定感は高めないとダメ?

雨の中立っている女性

結論、
高めないとダメということは全くありません。
理由としては2つありますのでお伝えしていきます。

そもそも自己肯定感とは?
から学びたい方はこちの記事をご覧ください。

1、今の日本は自己肯定感が低い人の方が圧倒的に多い

弊社が独自に20~40代の男女500名を対象に自己肯定感の高さを診断したのですが、やや低い~かなり低いという結果の方が約50%となりました。

自己肯定感の統計


文部科学省が提出した青少年の自己肯定感の統計でも大体同じような結果だったので、総じて日本人の自己肯定感は低いといえます。

文部科学省の自己肯定感の統計

このように、どの調査でも日本人は約半数の人が自己肯定感が低い状況で、その人たちはみな幸せではないのか?と言えば全くそんな事はなく、幸せに人生を歩んでる人は大勢います。極端ですが仮に90%以上の人が自己肯定感高いという国であれば、自己肯定感が低ければかなり生きづらいでしょうから高めた方が良いでしょうが、現状だと自己肯定感高い人の方がマイノリティであり、自己肯定感低い人の方が多いので気にし過ぎる必要は全くありません。

2、低いことにもメリットがある

楽しそうに海を歩いてる女性

自己肯定感が低い状態だと、【ありのままの自分に価値がある】とは思えていない訳ですが、そうなると人に嫌われたくない、周囲に認められたい、などの気持ちが強くなり
・人を気遣う、人の気持ちを察する能力が高くなる
・周囲に認められようと努力する

など、協調性が磨かれたり努力し能力が向上したりなど社会で生きていく上で必要な能力が身に付きやすくなります。

私自身も元々自己肯定感が低かったのですが、だからこそ周囲に認められたい(当時はそうは思ってませんでしたが)と努力をし続け成果を出すことができたので、良い面も多くありました。


以上2つの理由から、自己肯定感を高めないとダメ!という事は全くありません。
ただ、自己肯定感を高めた方が良いと思う点もあるので、それもこれからお伝えします。

自己肯定感が低いことのデメリット

外を眺めている女性

先述したように自己肯定感が低いのはダメ、高めないとマズイ。という事は一才ありませんが、低いことによるデメリットもあります。

低い場合と高い場合の両方の影響を見た上で、自己肯定感高めたいなと思うなら高めれば良いですし、必要ないなと思うなら何もする必要はありません。両方の影響を見てどうしたいかを判断しましょう。

自己肯定感が低いことのデメリットは、細かくあげれば
・人の目が気になる
・自分の本音が言えない
・落ち込んだ時からの回復が遅い
・承認欲求が強くなる

などありますが

もっと大きい観点でいうと【幸せになれるかどうか】
・運
・能力

の要素が大きくなってしまう事です。


先ほど述べたように自己肯定感が低くても幸せになっている方は大勢います。弊社が調査した先ほどとは別の統計でも↓

自己肯定感と人生の幸福度の統計

このように自己肯定感が低い方でも30%以上の方は「自分の人生は幸せだと思う」と答えています。


じゃあその30%に入るため、幸せになる為には何が必要かとなった際に、お伝えしたように私は【運と能力】の要素が高いと考えています。運とは属している会社やコミュニティなどの環境、パートナー、家族、など出会う人々次第という事で、能力はそのままの意味で仕事で高い成果を出せるかどうかです。


幸せは【自分がどう感じるか】次第ですが、自己肯定感が低いと幸せを感じる幅が狭くなってしまい、高いと幅が広く幸せを感じやすくなります。

その狭い幅に入るために運と能力が必要ということです。例えば運だと、自己肯定感が低く人に嫌われるのが怖い、傷つきたく無い、などの恐れや不安が大きかったとしても、周りに暖かく器の大きい人が多ければ別に気にならないですし幸せです。能力の例だと、自己肯定感が低く他人から認められたい尊敬されたい愛されたいなどの承認欲求が強かったとしても、能力が高く圧倒的な成果を出せれば嫌でも認められるので満足できるでしょう。

このように運に恵まれるか能力が高ければ自己肯定感とか関係なく幸せになれるでしょうが、中々の狭き門なので先ほどの統計のように70%の人は「自分の人生は幸せではない」という結果になります。

長くなってしまいましたが、自己肯定感が低くても問題はないし幸せにもなれるけど、自己肯定感が高い方が幸せを感じやすくなり人生が楽にはなる。
というのが私の伝えたいことです。

自己肯定感との正しい向き合い方

ノート

自己肯定感を【高める】という表現は、厳密には適切ではありません。
理由として、生まれた時から自己肯定感が低い人はいないからです。だから本来は【戻る】とか、本来の自分の価値に【気づく】という表現が適切です。


ただ、表現方法として戻るとか気づくとかだと一般的に受け入れられづらいのと、自己肯定感について詳しい方でないと分かりづらい面もあると思うので、私も「高める」という言葉を良く記事に使ってはいますが笑

【ありのままの自分に価値がある】という感覚という事は、自己肯定感が低い自分にも価値があると思えれば、自己肯定感は高くなっているという事ですか?

いい質問ですね!そうと言えばそうですが、正しくはありのままの自分に価値があると気づいた時や実感した時に、結果として既に自己肯定感は高くなっているので、【自己肯定感は低いけど、ありのままの自分に価値があると信じている状態】は無いという事です。


「難しい。。」と思った方は下記のイラストをご覧ください。

自己肯定感が上がる仕組みの図

無条件(ありのまま)の自分に価値があると信じている度合いが強くなればなるほど右側の自己肯定感が結果的に高くなる。というイメージです。

つまり大事なのは、自己肯定感を高めようとするよりも、
■ありのままの自分を認めていく
■本来の自分の価値に気づいていく

ことが大事です。
そうすれば自然と自己肯定感は高くなっているので。

なぜ自己肯定感が高くならないと悩む人が多いのか?

2019、20年頃から自己肯定感という言葉がブームになり、本や雑誌などで見かけて興味を持ち、何かしらの方法で自己肯定感を高めてみようと実践してみた方も多いのではないでしょうか?

しかし、自己肯定感が高くなった方は少ないと思います。
高くなっていたら恐らく今この記事をご覧になっていないでしょうし、試したけど高くならなかった。。高くならないことにより逆に自己肯定感が下がってしまった気もする。。という方も多いと思います。

では、なぜこれだけ世の中に自己肯定感を高める方法やコンテンツに溢れているのに、自己肯定感が高くならないのでしょうか?その理由について私の意見をお伝えしていきます。

1、原因を知らなければ解決はできない

多くの扉

自己肯定感を高める為には
「この方法をやりましょう」
「このセミナーを受ければ自己肯定感が上がります」
「こう考えれば良いんです」
など様々な方法論や研修があり、それらは著者の方や講師の方が一生懸命考えた素晴らしいものでしょうから、私の知る限り内容は良いものが多いですが、なぜ変わらない人が多いかというと
自己肯定感が低くなった原因は人それぞれで、原因によって解決方法は異なるためその方法が効果無い人も沢山いる
という事です。

医者で例えるなら、何か調子悪いな〜と思って病院へ行ったらお医者さんが診断することなく「あ〜多分この薬飲めば治るんで安心してください!」と言ってきてるようなものです。不安になりますよね笑

もちろん、多くの方に当てはまる方法もあるので、それで自己肯定感が高くなった人もいるでしょうが、高くならない方の方が割合としては多いでしょうね。セミナーなどであれば講師やサポートするスタッフの方が優しい人だったり、一緒に参加する受講生の方も良い人だったりしたら、自分のことを受容されている感覚を抱けたり、悩みを自己開示できたことによるなど環境的な要因で自己肯定感が一時的に高くなった感覚はあるでしょうが、元に戻りやすいです。

しかし、個別で原因を特定していくとなると費用がかかってしまうので、セミナーや本だと安く方法を知れるというメリットもあるので悪いものだとは全く思いませんが、その方法が自分に合うかどうかは分からないという事は理解した上で取り入れることをオススメします。

2、元の自分に戻ろうとする力を考慮していない

砂時計と男性

人にはホメオスタシス(恒常性)という機能があり、元々は身体的な面で使われる言葉で、例えば風で熱が出たら治るのもこのホメオスタシスとが働くからですが、近年は心理面でも使われるようになってきています。

簡単に言えば、居心地の良い状態へと戻ろうとする力です。
要は変化=異変、危険だと捉えて元に戻ろうとするのです。良い面でもあるのですが、変化しづらくなるという面もあります。

少し感覚的な話にはなりますが、今の自分で上手く生きてこれてはいるので、大きく自分の価値観や考え方を変えようとすると脳が「元のままの方が安全だよ〜」と元に戻そうとしてくるというイメージです。
別の表現を使えば、意識は変わってきていても潜在意識(無意識)の領域はまだそこまで変化していなくて、意識を占める割合でいうと潜在意識の方が90%以上になるので、潜在意識に引っ張られて意識も元に戻るという感覚です。

自己肯定感を高めることに限らずですが、世の中の多くの研修やノウハウなどはホメオスタシスを考慮していないケースが多いです。

このホメオスタシスを考慮し、戻ってきたらまた上げる、戻ってきたらまた上げるというのを繰り返していくことが大事です。それにより徐々に「居心地の良い状態」そのものが変化していき、元の状態には戻らなくなっていきます。

なので可能であれば、本の内容などであればそれを自分で継続していくこと、セミナーなどであれば終了後も自分で継続して取り組んでいくことが望ましいですが、自分と向き合う事って優先順位でいうと低く中々自分で継続するのは難しいので、同じような目的を持った仲間がいれば一緒に日時や曜日を決めて定期的に行うか、セミナーや研修であれば短期間のものよりも長期的なものを選ぶのがオススメです。

3、自己肯定感を高めるだけでは足りない

一つだけ埋まっていないパズルのピース

自己肯定感が高くなった(ありのままの自分を肯定できた)としても、今の社会は自己肯定感が下がりやすい環境です。学校も、会社も、都市部のコミュニティも、国全体の空気感や風潮も、SNSなども、そうした環境全体が自己肯定感を下げる要素で溢れているので、自己肯定感が高くなるだけでは足りないです。

じゃあ何が必要かというと【内観力】です。
内観力とは何かというと自分で自分の心の状態を良くしていける力の事で、要は自分で自分のカウンセリングができて、自分で自分のコーチングができたら、心の状態は悪くなっても早く元に戻せますし、良い時ももっと良くしていくことができます。

内観力という言葉が分かりづらければ
・セルフカウンセリング
・自問自答
・じぶん会議

など今まで触れたことある言葉で置き換えて考えても問題ありません。

自己肯定感が高くなれば自然と内観力も高くなっていますが、先程のホメオスタシスのことや社会環境のことを考慮すると、自己肯定感が高い自分が定着するまでに下がってしまいがちなので、自己肯定感を高めるのであれば同じタイミングで内観力も高めることが大切です。

自己肯定感は高い方が良いか?

愛と書かれたイラスト

ここまでお伝えしてきたように、高くないとダメ!という事はないので、低い自分を否定する必要はないですし、高いから偉いという訳でもないので、高くても低くても本当どちらでも問題はないですが、高い方が
■幸せを感じられる範囲が大きい
■人生が楽

ということは間違いないので、無理のない範囲で高めていくと良いと思います。

本当は自己肯定感を高めようとか、自分の価値に気づこうとか思わなくても、家庭やコミュニティや仕事、要は生きていく中で自然に育まれるのが一番良いのですが、今の世の中だとそうはなりづらいので。。運良くそういう環境に恵まれない限りは、自分で高めるための努力や工夫は必要になりますね。

自己肯定感を高くしていきたいなと思った方は、下記の無料オンラインセミナーにも是非ご参加ください。

記事を読んで頂きありがとうございました。

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